(日時)
10月19日(金)
(場所)
鳥取市内
設立3周年を記念した定期総会および講演会が、84名の会員が出席して10月19日(金)鳥取市内で開催されました。議長に小谷寛理事が選出され、18年度収支・会計報告が別掲のように報告了承されました。また18年度事業報告と19年度事業計画が後述のように提案され、審議のうえ承認されました。また総会後には、平井伸治県知事を講師に「次世代改革の成果と展望」をテーマに記念講演会を開催しました。
18年度 収支・会計報告
(渡邊 裕 理事から報告)
A 経常収入(会費) 1,232,164円
B 短期借入金 90,000円
C 事業費(通信費、会議費等) 480,090円
D 管理費(作業委託費、法人税等)940,434円
収入合計(A+B) 1,322,164円
収出合計(C+D) 1,420,524円
差額 -98,360円
18年度 事業報告
(重田 紀生 理事から提案説明)
@山林環境保全活動
山陰合同銀行がすすめる「森林を守ろう!参院ネットワーク会議」に18年10月に加盟。セミナー、会議に出席。大山・桝水原にある山陰放送所有林の活用委託を受け、子ども達の体験学習広場を開設する事業の構想をすすめることを決定。
A東アジア交流のハブ地域化活動
任意団体の「大山・皆生・境港国際観光客誘致協議会」と「鳥取・但馬圏域国際観光客誘致協議会」の会議や現地研修会に参加。台湾旅行社との商談会、交流会に参加し、県内観光魅力をアピール。日韓・日華親善協会に参加。プログラム・チャーター便事業の側面支援、台湾マンダリン航空からの観光客を歓迎。
B地域文化の情報発信活動
19年3月に北栄町にオープンした「青山剛昌ふるさと館」に支援のため私設応援団(団長 河本 義永理事)を組織し、誘客のための提案を推進した。
C動植物の保護育成を通じてのエコロジー啓発活動
18年11月、県内のホタル保護をすすめている地域と健をはじめとした行政機関を網羅して「鳥取県ホタルネットワーク」を設立。19年6月、鳥取市で開催された「全国ホタル研究大会」に参加しし、ホタルの生態系保護のための「移植の指針」発表を支援。また初夏のホタル飛翔の前に「ホタル前線」として、発生予測情報をまとめ、マスコミ・観光業界に提供して、観光客誘致に活用させた。
Dその他
- 18年10月に、作家・大下英治氏を招きセミナーを開催。
- 18年8月に、農業危機を訴えた「アグリカタストロフィ」劇を協賛。
- 18年9月に、評論家・五日市郷氏の講演会「ツキを呼ぶ魔法の言葉」を協賛。
- 19年2月、日本音楽熟成協会の鳥取大会を協賛。
- 18年11月に第3号、19年3月の第4号の会報を発刊。
- サッカーチーム「ガイナーレ鳥取」を支援し、チケット配布に協力。
19年度 事業計画
(山岡 憲樹 理事長から提案説明)
@「青山剛昌ふるさと館」私設応援団に関する事業
北栄町を中心として、広く行政・観光・農業・交通各分野で構成したコナンを中核に観光アピールするための台湾訪問団を派遣する。「青山剛昌ふるさと館」のオープン1周年をはじめとして、通年で誘客のためのイベントを提案する。また周辺整備にも参画する。
Aホタルネットワーク
組織拡大および20年度「ホタル前線」の精度を上げるため各地へのアドバイス活動をすすめる。
B野外コンサート構想
2009年の姫鳥線開通を記念して、鳥取砂丘での大規模野外コンサートを計画。このため関係機関からの理解支援を得るための活動、アーチストとの交渉等の準備に入る。
C各種協賛・支援活動
日本音楽熟成協会、新日本プロレス県内興行の協賛活動を持続。
会報5号、6号を発刊。
有識者を招いてのセミナーの開催。
韓国・江原道への会員研修旅行を実施。
記念講演会
講 師 平井 伸治 鳥取県知事
内容の要約は次の通り(編集責任は発行者)
就任半年、財政・経済等々重い課題が多く、上り坂を重い荷物を持って自転車でこぎ続けたような思い、止まれば倒れてしまうと全力で来た。次世代改革とは、片山県政8年は情報公開等の功績があった反面、コミニケーションつくりに課題があった。
改革派知事が降板していく今、改革の果実を生活の豊かさに結びつけることが次世代改革の目的である。そのキーワードは、「連携」。他地域との連携が大事になっている。人口は全国の1/200でしかない小さい県では、おいていかれてしまう。島根と連携、山陰は一つ、観光も中海を軸に新しい観光資源が出てきている。「食のみやこ鳥取」を掲げた。美味しいところに人は集まる。
兵庫・京都・鳥取の3県知事会を立ち上げ、山陰ジオパーク(砂丘・浦富海岸・玄武洞・天の橋立)の国際登録をめざす。
中四国の連携も。近県との結びつきを強める。
40台後半の若い知事?鳥取、徳島、宮城、佐賀、山形が連携して地方の格差をはね返そう、発言権を大きくしようと動いている。道路、公共投資、地方財政で話し合う。
行政とNPOの結びつきもすすめる。民間がリードし、例えば道路や河川を市民ボランテァがになう仕組みも考えたく、当初予算で制度化をめざしている。
和牛博は1000人のボランテァが活躍した。手作りのイベントが出来た。
NPO、ボランテァが日本一の鳥取県になりうる期待がある。将来ビジョンとして森林組合との懇談を考えている。長期計画が必要。
―次世代改革について―
@元気な産業と雇用
経産省から企業立地促進の認定を受けた。中国初。地域資源を活用して研究開発資金・ベンチャー支援のファンドを立ち上げる。県がトライアル試用して宣伝も支援する。東中西ごとにキャビネットを。行政の意思決定に反映。例として三朝での天ぷら油でバスを観光ルートに走らせる。9月議会で予算化した。農業も品目横断的安定事業を7月にスタートさせた。集団営農も促進させる。新品種の投入と売り出しも支援。
A人間第1の鳥取県
県では2035年には高齢化がピークを、3人に1人が老人。独居老人も40%にも。長寿社会を楽しめる県にしたい。メタポリック対策、生きがいつくり、環境日本一等々。
B学び育くみ、すこやか文化
スクールミーティングを開き、高校生の話を聞いた。上級生が下級生を教える精度、小中高の断絶をつなげる展開が必要。
C安全安心いきいき地域
D県民サポート、クリーン形成
講演終了後、参加者との質疑応答をしました。
設立1周年を期して、第1回総会を11月17日(土)に関金で開催しました。
当日は、加盟9団体が出席し、冒頭、山崎健一会長から1年間を総括して特に6月の「全国ホタル研究大会」への協力に謝辞が述べられたのをはじめ、今後の本格的な活動を推進するため正式に会則案を審議し決定しました。
また年会費を団体3,000円、個人1,000円と内定し、地元に持ち帰って正式に決定することになりました。
その他、全国ホタル研究会に正式に加盟すること、ならびに年次総会に代表が参加すること、そして20年度も「ホタル前線」情報をまとめていくこと、そのためにネットワークとして各地にアドバイス活動を積極的におこなうことを申し合わせました。
新しい役員として、理事に福田耕昇氏(倉吉・関金)、田辺雄一氏(米子・春日)、監事に小谷久雄氏(鳥取・佐治)を選出しました。
また「関金ホタルの会」からパワーポイントを駆使しての活動報告があり、終了後は関金・小泉地区での現地視察もおこないました。
当法人の19年度会員数は120名(11月末現在)ですが、まず役員では坂口清太郎理事が米子商工会議所会頭にご就任されました。また奥田保明理事が、一身上のご都合で11月、退任されることになりました。今後のご活躍をお祈りします。
会員では、川上義博氏が、同じく会員の常田享詳氏に替わって鳥取県選出の参議院議員に当選されました。
さらに杵村善久氏が山陰放送会長に、坂口吉平氏が同社長にご就任されました。今後のご活躍をお祈りします。
また本年は、春に森田隆朝氏(元米子市長)が、秋には鬼塚喜八郎氏(アシックス会長)が逝去されました。謹んでご冥福をお祈り申し上げます。