06年1月に鳥取県東部・中部、兵庫県但馬地域を広域連携し、観光の活性化を目的に、国内外の観光客を誘致できる情報発信や環境整備をすすめる、民間による協議会を、発足させました。
1月11日(水)、鳥取市で発足の会を開催し、会長に道上正規鳥取総研理事長、副会長に山岡憲樹当法人理事長、事務局長に山本潤一明石家社長(岩井温泉)が就任し、行政、観光業界、報道機関、但馬会関係者が参加しました。
当日は、会則、役員、事業計画を承認し、記念のシンポジウムを道上会長をコーディネーターに、上場重俊県企画部長、永瀬正治県観光連盟会長、山岡副会長がパネリストになり、観光の活性化について意見交換をしました。又、藤井喜臣県副知事、竹内功鳥取市長から祝辞がありました。目的は上記の他に、鳥取空港を第2種国際空港化するために運動する、地元の観光資源を再発見し、観光商品として提案することが合意されました。
この目的に沿って、県外の視線に学び、地元の観光魅力を見つめようとの趣旨から3月2日(木)・松本博 共同通信鳥取支局長、4月11日(木)・村井明 読売旅行鳥取営業所長を講師に、学習懇談会を開催しました。
また、鳥取〜但馬の観光交流を促進する一環として、但馬の観光魅力を探り観察するため、5月17日(水)に日帰り半日ツアーを実施しました。
当日は、会員及び市民有志の計25名が参加し、湯村温泉の代表的旅館の施設、室内を視察、但馬牛のステーキ昼食、牧場公園や浜坂・渡辺水産の見学、大乗寺(別称応拳寺)での円山応拳の国宝級作品の鑑賞を行ないました。
さらに県と協働して、台湾マンダリン航空関係者の県内視察の受け入れや商談会への参加を促進してきました。
次回は智頭・石谷家住宅〜佐治・アストロパーク〜用瀬・流し雛館のコースでの視察会を計画しています。また、鳥取空港の国際空港化への過去の経過や今後の見通しについての勉強会を開催することにしています。
(講師)
国交省国土交通局 大臣官房参事官 栗田 卓也氏
(開催日時)
平成18年3月18日(土)
県民文化会館第3会議室(13:30〜15:30)
米子コンベンションセンター第5会議室(17:00〜18:30)
(参加人数)
計71名
国土計画・公共事業と地域活性化
国土計画の策定は、今は「国土総合開発」から「国土形成計画」と改称。国が全てを策定する方式から、地方と役割分担して策定する方式に転換して、地方ブロックごとに、国の出先機関・都県と政令市・地方経済界が対等な立場で、地方の意見を聴く仕組みにして策定するようになった。18年中に取りまとめ、19年中頃までに全国計画を決定する予定で、現在、鳥取県にも意見照会している。
人口減少等など、全国一律には計画を策定することが出来ない社会状況の変化があり、特にアジアとの相互依存関係がすすんでおり、なかでも日本海側の物流量の激増が著しい。
公共事業関係費(国費ベース)は、平成10年をピークに削減されており、18年度は平成4年頃の水準に戻っている。それでも経済財政諮問会議からは、GDP比で欧米並みに公共事業費を削減しろと言われる。しかし日本は、国土の持つ厳しい自然条件が欧米と異なっており、防災にコストをかけざるを得ない。
防災費を除くとすでに欧米並みになっている。
建設業と他の主要産業間の転出入状況を見てみると、従来は建設業が他産業からの受け入れ型産業の役割を担ってきたが、最近はむしろ転出の方が多い。関係省庁が連係して、「ワンストップサービスセンター」による建設業からの新分野進出の総合支援を進めている。
各県の建設業協会に窓口を設置しているので活用されたい。
新分野進出の事例として、奄美では、安定ビジネスとして、黒糖焼酎に建設業が参入し、ブランド化して販路拡大している例がある。
高知県大月島の事例は、都市居住者が移住してきて、熱心に、地元の価値を説き、地元の有志が乗って若者(ダイバー)を引き寄せた。
山形の事例は、地元出身の世界的なデザイナーが故郷の担い手(同級生ら)と連携し、お台場・パリ・ニューヨークで出品して資金を調達して地域ブランド化に成功している。
07問題−団塊の世代が、大量に定年を迎える。この世代は人材の塊と見ていい。健康でまだ、元気があり、そこそこの資産を持ち、ノウハウを持っている。この世代の生活意識をよく知り、対応した施策を講じたところが生き残れると思う。
地銀・第二地銀預貸率(県内に貸し出している率)は、中国は低い。4割以上は、県外・国債・外債にいっているのではないか。
以上、講演を忠実にポイントをまとめました。参考にしていただければ幸甚です。
何かご意見、ご異論などあれば、ご遠慮なくお申し出ください。
ホタルは、自然の豊かな鳥取県ならではの財産です。最近、農薬使用の減少、河川改修工事の工夫、保護グループの熱心な取り組み等の効果で、県内各地でホタルの乱舞が見られるようになりました。
また08年6月には、鳥取市で「第40回全国ホタル研究大会」が開催されることになり、これを機会に鳥取県を「ホタル立県」として、文化・観光資源として活かしていくことを目的に、「トットリ・ホタル・ネットワーク」を結成し、全県のホタル保護グループ等に参加を呼びかけたいと思います。